「ケース面接って聞いたことあるけど、どんな内容かしら・・・」
「色々なパターンがありそうだけど、どこまで対策すれば良いの・・・」
「特に出やすい問題はどれだろうか・・・」
戦略コンサルへの面接準備を粛々と進めている諸君、こんにちわ。
本日は、コンサル業界への応募(新卒・中途)を考え始めた方を対象に、戦略コンサルの”ケース面接”の問題の種類と概要をお伝えしよう
総合コンサル・戦略コンサルにて、面接官経験も持つ。自身の転職活動ではMBB含む5社の戦略コンサルにて内定を獲得。得意科目は数学と化学。
まず、ケース面接とは、特定の市場の市場規模を算出するフェルミ推定と、特定の企業・業界の成長戦略などを協議するケースに分かれる。大体、時間を3~5分程度与えられ、自身の中で計算・検討した後に、面接官とディスカッションを行う
ケース面接は、単なる入社前だけのテストではない。実際に入社後に行われる上司とのInternalの会議も、ケース面接と同じノリ・テンションで進む。よって、ケース面接が苦手の状態でコンサルファームを受けても内定は得られないし、入社できたとしても苦しい
今日は、よく出るフェルミ推定とケースの問題の概要や問題例の全体像を紹介したい
フェルミ推定の問題例
フェルミ推定は、特定のロジックや自身の経験に基づいて、市場規模や数を推定する問題である
計算力に加え、市場をブレイクダウン(整理)する構造化力を、面接官に見られていると思ってほしい。特にコンサル未経験の場合、まずフェルミ推定が出題されることが多い
【フェルミ推定の問題パターン】
A 1店舗の売上(月間・日間)
ー コンビニの売上・カフェの売上・ジムの売上・美容院の売上・・・
B 特定の業界の市場規模(年間)
ー 学習塾業界の市場規模・化粧品業界の市場規模・・・
C 特定の会社の売上(年間)
ー 資生堂の売上・ローソンの売上・・・
D 特定のヒトやモノの数
ー ビニル傘の販売本数・携帯会社のコールセンターの人数・・・
E 趣味に係る市場規模や数
ー サウナの市場規模・サウナの数・・・(サウナが趣味の場合)
本来であれば、上記 E は A~D の中に含まれるが、準備の対応可否が変わるため、別枠として切り出した
特に頻出問題なのは、圧倒的に A か B だと思われる。特にカフェ・コンビニ・ジム・美容院などは、超頻出問題だ。ぜひ事前に対策を練っていただきたい
ちなみに、昨今の傾向として、良くも悪くもコンサルが市場に浸透し、フェルミ推定やケースに係る情報や本が増えてきたことから、フェルミ推定は出来て当たり前(できないと足切り)という状況になりつつある
ぜひ、フェルミ推定は、どんな問題が来ても確実に解けるように訓練頂きたい
ケースの問題例
ケースは、特定の業界や企業に関し、仮説ベースで成長戦略などを検討する問題である
こちらは市場や企業の課題を検討する論点設定する力や仮説構築力を、面接官に見られていると思ってほしい。フェルミの延長でケースに突入することもあれば、ケースだけ単体で出される場合もある
【ケースの問題パターン】
A 1店舗の売上を増やすには?
ー コンビニの売上向上・カフェの売上向上・ジムの売上向上・・・
※1店舗
B 特定の会社の売上を増やすには?
ー 資生堂の売上向上・ローソンの売上向上・・・
※全社ないしは事業部全体
C コストを減らすには?
ー とある銀行のコスト削減・DXを用いた建設会社のコスト削減・・・
D 特定の会社の利益を増やすには?
ー 健康サプリメーカーの営業利益向上・・・
E 特定の会社における新規事業は?
ー 大手学習塾の新規事業・・・
F とある対象企業を買収すべきか?
ー PE Fundの買収可否・・・
G その他
ー 少子化削減・女性の社会進出・・・(いわゆる抽象ケース・公共課題系)
頻出問題は A ・ B ・ Dだ。フェルミ推定からの延長で売上や利益の向上施策をディスカッションすることが多い
フェルミ推定が出来て当たり前(できないと足切り)という状況な中、ケースで差が付きやすい。特に、ファームによっては E 新規事業 や F 買収ケースを好む面接官もいるので、志望ファームに応じて対策を練ってほしい
ケースの場合、面接官によっては準備時間無しでディスカッションが始まる場合もあるので、そういった模擬面接を行うことも肝要だ
戦略コンサル内定塾では、MBB含む外資系戦略コンサル出身者による外資戦略コンサル内定率72%のケース面接個別指導も行っているので、興味のある方は以下をご確認頂きたい
まとめ
たまに上記に含まれないトリッキーな問題が出題されることがあるが、基本的にはこれまで述べたパターンに含まれると思って頂きたい
ケース面接でよく出題される問題例とパターンをぜひ習得し、それぞれの問題に係る過去問演習や自分なりの思考プロセスを試行錯誤を進めてほしい
本日は以上!
日系大手を経て外資コンサル(戦略・実行支援)
外資コンサルにおいて、上流の戦略から実行支援まで幅広い経験を持つ。