戦略コンサルのケース面接・フェルミ推定の準備を行っている諸君、こんにちは。
本日は、ケース(新規事業の立案)の協議例をもとに、実際の面接のイメージを掴んでいただきたい
”面接官との議論の進め方”が参考になるであろう
ケースの回答・協議例(ジムの新規事業)
※高橋氏が候補者の想定
先方:スポーツジムの新規事業を考えようとした際に、どんなアイディアがありそうか?そんな話があった際に、高橋さんならどんな風にアイディアを出していくと良さそうか?を教えてください
高橋:はい、有難うございます。アイディアそのものというか、考え方のアプローチという観点で、まず論点を立てようかと思っています
で、えーと、論点の立て方とすると大きく3つあって、
・1つ目は今のジム通っているヒトたちがどういうヒトか?そのヒトがどんな時間に通っていて、結果売上がどうなのか?・・・みたいな現状どうなのか?という論点が①として挙げられるかと思います
・2つ目としては新規事業なので、、、この中に2つ論点があるかと思ってます。
ー 2−1は、同じ顧客セグメントに対して、違うサービスを提供する・・・という方向性かと思います。そうすると、論点の立て方としては、主要のセグメント、、、ジムですと、20〜30代の独身女性か、高齢者かと思うのですが、このヒトたちが、今のサービスに対して何かしらの不を抱えていないか?
ー 2−2は、先程お伝えしたセグメント以外の層に、何かしらアプローチできないか?そういった層はどういった不を抱えているか?
・3つ目は、それを踏まえた上で、その不を解消できる事業は何か?
こういった3つを進めることによって、アイディアは何かしら出るのかと思います
さらに言うのであれば、ジャストアイディアで申し訳ないのですが、、、例えば私が設定した2−1の20代の女性を捉えると、、、女性はジムに行くのが面倒くさい。化粧したり、着替えたり、、、といった不があるので、一時期流行ったビリーズ・ブート・キャンプ・・・的な、動画を送ることにより、サブスクじゃないですが、自宅でできるようなトレーニング・・みたいなサービスを提供する手法は挙げられると思いました
先方:なるほど。王道の考え方を体系的に整理頂いたと思います。まずセグメント状況を理解して、2−1は既存のセグメントに違うサービスを提供できないか?2−2は既存サービスでアプローチできていない、すなわち非既存セグメントに対する不ってことですね。3つ目は2に対してどういう打ち手が考えられるか?というアプローチですね
ちなみに、次に、3のところで、どういう打ち手を考えるかというところで、例えば、若い20〜30代OLの女性に特定の不があった際に、打ち手を出していく・・・と考えた際に、さらに打ち手にバリエーションを出したい。
例に出して頂いた様に、行くの面倒くさいという話があり、ビリーズ・ブート・キャンプみたいなオンラインという話を発散させる際に、幅広にアイディアを膨らませるための工夫って何かありますか?
高橋:そうですね、打ち手を考える上で、ファネルみたいな切り方は一定あり得ると思います。例えば、そのジムを知る・知った上で関心を持つ・関心を持った上で初回に行く・その後リピートする・・・の大きく4つがあるかと思っており、、、
私が先程申し上げた、行くの面倒くさいみたいな話はリピートに該当するかなと、、、それぞれファネルごとに不があって、それに対して打ち手があるのかな?と思いました
先方:ふんふん、なるほど。不の設定については、行くのは面倒臭いとなると、ファネルの最後のところになりますが、確かに、そのフレームワークでいくと、いろんな不を適用してみようと考え方はあるかもしれないですね
ちなみに、、、ファネルの視点以外に思いつく視点はありますか?
高橋:そうですね、、、いわゆるベーシックな内容で申し訳ないですが。サービス内容の内容、価格、場所、販促みたいな4Pの整理方法があります
先方: なるほどですね、それもありますね
まとめ
いかがだっただろうか
上記は、所要時間無しのケースを想定した場合の回答例である
瞬時に論点と仮説を出して、面接官に説明することが求められる
また、ディスカッションを通じて、仮説のブラッシュアップや、異なる構造化(上記の場合はファネルと4P)による整理を進めていく必要がある
色々あるケース面接だが、所要時間無しの場合にも対応できるように、ぜひ訓練を積んでいただきたい
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日系大手を経て外資コンサル(戦略・実行支援)
外資コンサルにおいて、上流の戦略から実行支援まで幅広い経験を持つ。