ビヘイビア面接の全てはここから始まる【超・箇条書き】

面接対策中

「熱意を伝えているのに、相手の心が動いていないような気がする」

「面接で志望動機を伝えたけど、面接官が興味なさそうだった・・・」

「メールを上手く書けない、構造化ってよく分からない」

アフタヌーンティー好きの皆さん、ご機嫌うるわしゅう。

当記事を執筆したのは、以下の3人である。

  • 外資系戦略トップ3(マッキンゼー、BCG、ベイン)をはじめとして、著名戦略コンサルティングファーム、ファンド総計10社の内定を獲得したパンダ
  • 医師から外資系戦略コンサルへと転職したウサギ
  • 外資コンサルにて戦略~実行支援まで幅広い経験を持つキリン


この記事では、「超・箇条書き」という本をドンドコ紹介させていただく。

こちらの本の著者は、杉野幹人さんで、以下のような経歴である。

1975年東京都生まれ。97年東京工業大学工学部卒業、2004年INSEAD MBA取得。NTTドコモを経て、05年A.T. カーニーに入社。

A.T.カーニー出身であり、コンサル志望の方の諸君には安心の本となっていることがお分かりいただけただろう。

この本を読むことで起こる変化は以下である。

  • ビヘイビア面接でのパフォーマンスが向上する
  • 書く力・伝える力が向上する
  • 面接に向けて勇気をもらえる 

また、我々で抽出したTipsも提示する。

  • 構造化で相手の情報処理量を削減する
  • 物語化で相手にキャッチャーミットを構えさせる
  • メッセージ化で相手の心を撃ち抜く

詳細を知りたい方は、このまま読み進めていただきたい。

サマリ

現在は情報過多の時代であり、情報を多く伝えることの価値は低下している。そのような中で、「相手の情報処理量を減らす」スキル、つまり「短く・魅力的に伝える」ことの価値が劇的に高まっている。

そして「短く・魅力的に伝える」ことで、面接、そしてビジネスにおいても、目の前のチャンスを掴むことができるようになる。

そのためには、箇条書きを使える必要があり、さらには「超」箇条書きを実践することができるかどうかが肝となる。

ただの箇条書きと「超」箇条書きの違いはこちらである。

ただの箇条書きと「超」箇条書きの違い

以下3つが実践されている

  1. 構造化
  2. 物語化
  3. メッセージ化

どのように実務に活かしていくのか?

ビジネスにおいては、本は読むだけでは意味がない。アクションに落とし込まなければ、頭の中から消えていく。

そこで、この「超・箇条書き」をアクションに落とし込む方法、つまりどのように実務に活かしていくのか、といったことを、ビヘイビア面接と、コンサル業務の2つに分けて説明していく。

ビヘイビア面接に適応させるとXXX

まずは下記の引用をご覧いただこう。

当たり前のこと、もっともらしいことだけを伝えるのであれば、そもそも伝える必要などない。

ふむ・・・

ウサギ
ウサギ

あたしゃ、びっくりしたよ

思わず私の中のちびまる子ちゃんが出てきてしまう程強烈なワードである。

しかし、ビックリしているだけでは、話が進まないので冷静に解説していく。

このワードを聞いて、ドキッとしたのは私だけではないだろう。諸君も心当たりがないだろうか?

ダメな例
  • お客様に喜んでいただける新商品を作ります(当たり前である)
  • 差別化された新商品を作ります(当たり前である)
  • 一生懸命に効率的に業務を実行します(当たり前である)
  • 社会に大きなインパクトを与えたい(当たり前である)

ちびまる子ちゃんのナレーションで、「当たり前である」というツッコミが今にも聞こえてきそうだ。

このようなダメな例にならないようにするために、物語化メッセージ化を使うのだ。
詳細については、本を参照していただきたい。

続いて、こちらの引用をご覧いただこう。

クライアントの多くは企業の経営者で忙しい。

コンサルタントは、伝えなくてはいけない要点を、短く、そして魅力的に伝えなくてはならない。

諸君の面接官を務める方は、基本的に経営者を相手とするマネージャー以上のコンサルタントとなる。

面接官はいかに「短く、魅力的に」伝えるかを日々考えているのだ。つまりここから言えるのは、諸君は面接官に対して当然「短く、魅力的に」伝える必要があるということである。

そのためには構造化という技術が必須となるのだ。

以上をまとめると、

ビヘイビア面接では、構造化を用いて短く・魅力的に伝えたり、物語化・メッセージ化を用いることで、面接官に考えさせ、心を動かしていくことが可能となる。

コンサル業務に適応させるとXXX

箇条書きを見れば、その人の思考、そして伝える力のレベルがわかる。

コンサルタントの業務において、「箇条書き」、構造化は至るところで出現する。

日々のメール、報告、ミーティング、打ち合わせ・・・

以下に構造化されたメールと、構造化されていないメールを対比でお示しする。

構造化されたメール

〇〇さん

現在の作業A・Bについて、2点の報告と、2点の伺いをさせてください。

【報告】
1. 本日が締め切りの作業Aが完了しました
2. 本日が締め切りの作業Bが完了せず、まだ半日稼働相当残っています。

【伺い】
1. 明日午前を使って作業Bをしてよろしいでしょうか
2. 明日午前に参加予定だった研修への参加をキャンセルしてよろしいでしょうか

ご指示頂ければ幸いです。

△△

構造化されていないメール

〇〇さん

現在の作業についてですが、本日が締め切りの作業Aは完了しました。作業Bは作業が完了せず、まだ半日稼働相当が残っている状況です。つきましては、明日午前を使って作業Bをしてよろしいでしょうか?また、明日午前に参加予定であった研修への参加もキャンセルしてよろしいでしょうか?

お忙しい中恐縮ですが、ご確認お願い致します。

△△


いかがだろうか?思考の明快さ、伝える力のレベルの違いが明確ではなかろうか?

このような技術を身に付けるには、「超・箇条書き」を読むことを強く推奨する。

また、「ロジカル・シンキング練習帳」という本は、実際の事例が載っており、ワークしながら勉強できる。こちらもオススメだ。

まとめ

いかがだっただろうか?

私は「超・箇条書き」には、ビヘイビア対策の全てが凝縮されていると考えている。また面接だけに留まらず、コンサルとして、また人としても役立つノウハウが、まるでポッキーのように最後までぎっしり詰まっている本だと確信している。

最後にはなるが、私の大好きな言葉を引用して締めようと思う。

面接に臨む諸君の背中を押してくれることだろう。

スタンスをとり、メッセージ化することで、相手の心に響き、相手を考えさせる。

「無難な道を選んでいないか?」
「他人の目を気にして逃げていないか?」

無難に逃げ込もうとする自分に勝ってこそ、相手に深く伝わり、そして動いてもらえる。目の前のチャンスをつかむことができるのだ。

「超・箇条書き」(杉野幹人)
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