「戦略コンサルへの転職が決まったけど、入ってから本当に大丈夫かしら・・・」
「戦略コンサルに転職する前に、何を準備しておけば良いのだろう・・・」
「事業会社とコンサルでの働き方や動き方はどう違うのかしら・・・」
戦略コンサルへの内定を獲得した / 入社し始めた諸君、こんにちわ。
・ 戦略コンサルの厳しい選考を通過し、内定を獲得したあなた
・ 実際に転職して半年経ったものの、イマイチ勘所を掴めないあなた
本日は、戦略コンサルに入って、その後スムーズに活躍するため・後悔しないための、”マインドセット”についてお伝えしよう
総合コンサル・戦略コンサルにて、多くの未経験コンサルの育成経験を持つ。好きなワンピースのキャラクターはサンジ。
個人的には、パワポやExcelのスキルや、論点・仮説思考や構造化するスキルなどは入社後に強制的に鍛えられるし、本屋に並んでいる書籍で売れ筋の良い本を読み漁る・それをもとに訓練する・・・を繰り返すことに尽きる
そうではなく、その根底にある戦略コンサルとしてのマインドセット(入社後に少しでも”気持ちが楽”になるための心の持ち方)を説明したい。私やチームメンバーの個人的な経験談に基づくので、MECEでも無ければ、やや主観的な内容だが、ご参考いただければ幸いである
(本記事は、特にコンサル未経験の中途転職組をターゲットとしている)
マインド①|”私はコンサル未経験だ”と再認識する
当たり前かもしれないが、これがまず重要である
あなたが社会人10年戦士・特定の業界への知見は誰にも負けない・MBA含めてたくさん資格を持っている・・・どんなこれまでのバックグラウンドを持っていようと、戦略コンサルは未経験であるということを理解し、余計なプライドを全て捨てることだ
Managerが年下で、社会人歴も自分より短いかもしれないが、戦略コンサルとしては先輩なのである。戦略コンサル業界は、実年齢や社会人経験数は関係なく、コンサル歴およびその中のパフォーマンスで序列が決まると思っていた方が良い
あなたの保有する専門知識などは、コンサルとして認められた後に、思う存分発揮していけば良い。前の会社でXXXだった、XXXをやることで評価してもらえた・・・などの常識や前職の美談は一切通用しない。これまでのキャリアはいったん忘れよう
新卒時と全く同じテンションである必要はないが、その時期を思い出しながら、チャームを全開に会議に臨み、Managerやチームメンバーに可愛がってもらおう
なお、この点については、コンサルに限らず、異業種・業界へ転職を行う際に、共通して重要な考え方だと思う
マインド②|”意外とコンサルは泥臭い”と腹を括る
コンサルタントって超カッコ良い
特に未経験者の方はそう思っているのではなかろうか
”コンサル”というカタカナと、コンサルファーム各社の名前がカッコいいことは否定しないが、コンサル業務はとても地道である
クライアントの抱えるイシューを捉え、解くべき論点を立てて、論点を解くためのファクト収集し、仮説・示唆を出し、その仮説を検証する・・・これの繰り返しだ
例えばファクト収集。徹底的にネット記事検索を行うほか、インタビューや消費者調査の質問票を作り、片っ端から情報収集する(勿論、情報収集に関する方法論はあるが、それは他書籍を参考頂きたい)。電話を片っ端しに掛けたりもする
一定経験を積めば、筋の良い仮説を立てられ、手戻りを減らしながら業務も進められるようになるものの、最初は作業が地道で手戻りも発生するような”泥臭い仕事の連続”と思っていた方が、気が楽である
マインド③|”全て自分の責任”と意識する
他責ではなく自責
一般的にもよく言われるだが、特にコンサル業界ではこの”自責”マインドが大事である
ファームによって組織形態・体制が異なるので、一概には言えないが、あなたのアサインされるプロジェクト、あなたの選択する専門領域・・・すべて自分の責任で選択することが求められる
もちろん、社内の育成・研修制度やお世話をしてくれる先輩社員・・・色々ファーム側が機会やヒトを提供してくれるが、それをどう料理するか?それによってどんな結果になるか?は自分次第である
社内会議やクライアントとのコミュニケーションでも、自分がXXXしたら上司がXXXしてくれるだろう、クライアントにXXXな発言をすると会議はこう進むだろう・・・このように自分で仮説を考えて能動的に動く(ドライブし続ける)ことが重要である
事業会社の場合は、人事部の裁量により自分の裁量関係なく部署異動が起きる・上司の意向や先輩のやり方通りにやっていけば良い・・・みたいな事象が起こりえるが、戦略コンサルの場合は”正解のない”戦いであり、その中で自分の裁量で戦闘を進めることを求められる
最初は大変かもしれないし、慣れないかもしれないが、”全部自分の責任だ!”と思っていた方が最終的には楽なのである
まとめ
最後に、これらを総合して、”自分自身の中で、戦略コンサルファームへの期待値を低く保とう”ということを述べたい(勿論、コンサルファームの環境が素敵であることに異論はない。モチベーションを維持し続ける・上げるための”心の持ち方・考え方”だと思って頂きたい)
コンサルファームでは、”クライアントとの期待値調整が大事だ!”と言われる。クライアントへの提供サービスに形がなく、アプローチを0から考えるコンサルファームにとって、”クライアントの要求内容や期待内容は何か?”を見極めることが重要である
筆者は、この期待値調整が、社内の上司や自分自身にも当てはまると考えている。特に自分自身に対して、”コンサルの仕事はカッコいい”、”コンサル業界は激務だが、絶対に自分が成長できる環境だ”・・・みたいな期待を捨てる(≒自分自身の中での期待値を下げる)ことが重要だ
コンサルの仕事は地道だし、自分が成長できるか?は結局自分自身の責任だ・・・と思っていた方が、未経験者の場合はモチベーションを維持できるだろう
せっかくコンサルファームに入ったので、馴染まなくて半年後などに辞めてしまう方も一定いる。色々な理由があるかと思うが、入社前後の期待値GAPが大きかったことも、ひとつ挙げられるだろう
マインドを整えて、入社後に圧倒的速度でブレイクスルーしていこうではないか
なお、これから戦略コンサルを目指す人に対しては、MBB含む外資系戦略コンサル出身者による外資戦略コンサル内定率72%のケース・ビヘイビアー面接個別指導も行っているので、興味のある方は以下をご確認頂きたい
日系大手を経て外資コンサル(戦略・実行支援)
外資コンサルにおいて、上流の戦略から実行支援まで幅広い経験を持つ。