親愛なる医学生及び研修医の諸君、ごきげんよう。
この記事では、医師であり当メディアの運営者でもある私ウサギについて、そして美容ポリクリについて、少し紹介させていただければと思っている。
自己紹介
まず私の経歴をご説明させていただくと、地方国立医学部を卒業後、初期研修医を経て、後期研修医を経て、外資戦略コンサルティングファーム（外資系企業）に入社した後、起業した。
「外資戦略コンサルティングファームって何ですか？」
「外資系企業・・・なんか素敵ッ！」
と思うかもしれないが、分かりやすく説明すると、医師国家試験対策のmedu4の穂積先生が医学部卒業後入社したマッキンゼーという会社が、外資戦略コンサルティングファームの一つである。
経歴はこんな形である。
他に私の特徴について補足させていただくと、地方⇆東京の両方での医療を経験していること、医師⇆サラリーマンの両方を経験しているということ、起業していること、という３点が特徴的かと思う。
ここまで、読んだ医学生・研修医の皆さんからすると、私の経歴は異質に見えるかもしれない。
今となっては、医学生・研修医向けにキャリアやビジネスに関するお役立ち情報を月に代わってお届けする、というセーラー●ーンのような使命を担っている私だが、いたって普通の医学部生であり、研修医であった。
私のこれまでの経験
医学部生時代
私は地方で生まれ、そのまま生まれた土地の医学部に進学した。
「医学部なんてメガネ君の集まりだろう・・・楽勝だぜッ！」
今となると、こんな風に思っていた当時の私を全力でぶん殴りたいが、想像していた医学部生活とは程遠いスタートを切ることとなった。
「部活って結構ガチなの？！」
「え、医学部の先輩達って結構イケてる人が多いのだが、、、え」
学生時代は、地方の医学部だったこともあり、部活・飲み会と忙しく過ごしていた。1年目には、暗記しなければいけない量に驚いたり、医学書の厚さであったり、レジュメの分かりにくさに途方に暮れ、ファミレスで夜が明けることがよくあった。学年が上がることに、教科書の厚さや量に対する感覚は徐々に麻痺していった・・・
意気揚々と臨んだポリクリでは、外科の手術見学が辛過ぎて、涙をポロリしたりしていた。
医師国家試験の勉強期間には、運動不足となり、順当に体重が増えたりと、医学部で経験すべき事象はほとんど経験してきたと自負している。
初期研修医時代
初期研修医時代は本当に楽しかった。1年目、2年目合わせて30名弱程度の病院で、仲も良く、先生方も良い人が多く、運良く充実した研修医生活を送ることができた。
放射線診断科と麻酔科だけは、どうも合わず、「辛いな・・・」と思ったが、他の診療科はいずれも楽しく、やりがいを感じることができた。小児のルート確保は、「これが私の天職では？！」と勘違いする程得意だった。救急外来の看護師さんからも、「ウサギ君は天才」と言われて、天狗になっていた。
研修医2年目になる頃には、「どの診療科に進むべきか」検討を進めていた。様々な上司に相談したり、病院見学に行ったりと、できることはかなりやった方だと思う。
様々な検討要素を洗い出し、最後は自分の人生設計なども踏まえて、自分なりに納得した上で決断を下した。
後期研修医時代
自分なりにかなり時間を割いて検討したこともあり、良い病院に巡り合うことができ、なんら不満のない充実した日々を送ることができた。
一方で、診療科を選択する際に、美容外科・皮膚科という選択肢を知ってはいたが、リアルな選択肢として検討候補に入っていなかった。
後期研修医の頃に、美容外科の知人が増えたり、バイトを経験することで、詳しく知るようになった。
知れば知るほど魅力的な診療科だと思った。
「なぜ、私はこの選択肢を検討していなかったんだろう・・・？」
外資系戦略コンサルティングファーム時代
その後紆余曲折あり、私は外資戦略コンサルティングファームに入職する。
マッチングではなく、いわゆる就活を経験した。
当然一般的な就活などしたことがないので、どこで情報を仕入れればいいのか、何が正しい情報なのか分からず、かなり苦労をした。
ただ私はどうやら運だけは良いらしく、人生の師と呼べる方との出会いや、信頼できる人に出会うことができ、何とか外資戦略コンサルに入職することができた。
詳細は省略するが、外資系企業での生活は、全く初めての経験で、今まで出会ったことがないような優秀な人に囲まれ、自分の視野の狭さを痛感した。まさに、井の中のウサギであった。
美容ポリクリの目的
私の話が大分長くなってしまったが、最後にこのメディアの目的について話したいと思う。
私の経験を読んでいただくと分かるが、私は本当に「運」が良かったと思っている。良い「環境」や「出会い」があったので、比較的楽しく過ごすことができてきた。
しかし、良い環境に巡り合えなかったり、良い出会いを得られない人もいると思っている。
そのような人は、本来良いポテンシャルを持っているにも関わらず、そのポテンシャルを上手く発揮できず、楽しく働けなかったり、辛い思いをしたりしているのではないかと考えている。
そこで、
「頑張りたいけど、頑張り方が分からない」
「どういったキャリアを歩むべきか悩んでいる」
「どの診療科が自分に合うのか分からない」
といった悩みを持つ、医学生・研修医に対して、相談できる場所・信頼できる情報源となることができればと思っている。
過酷な外資系企業勤務や、医師としての私の経験から、誰しもが自分に合った「適切な」場所で働くことができれば、楽しく働くことができると、私は確信している。
もし、医師としての人生に悩んでいるのであれば、記事を読んで参考にしていただきたい。相談したいことがあれば、お問い合わせから連絡していただきたい。